Frqux’s AI laboratory

AIの技術が進化する今日

AIの可能性を探る ~ AI研究を進めて感じたAIの可能性 ~

目次



はじめに

 こんにちは。ふらうと申します。

 今年2月まで、大学院でAIの研究をしておりまして、現在システムエンジニアとして企業に就職いたしました。

 これまでAIの研究をしていた中で感じたことを、皆様と共有したいと思い、本記事を書いております。


AI研究・開発上の問題点

 まずAIについて、皆様が思うことは、著作権侵害や悪用についてでしょう。GoogleやYahooのニュース、X(旧Twitter)などのSNSでは、生成AIの学習材料にてアーティストの著作物(写真・絵・音声など...)の無断使用が問題視されています。


 また、ディープフェイク技術を用いた悪用なども近年報告が増えています。


 これらの問題は、これからも議論が必要な問題でありますし、早急な問題解決が必要です。

 その中でAI研究に携わっている方々も、この問題を深刻に受け止めていることも理解していただきたいと思います。



 実際、AIを開発する上で学習材料となるデータの詳細な提示・AIの利用目的などについて倫理審査を行う必要があります。

 例えば、病院の医療データを学習させるのであれば

  • 学習データに何を使うのか
  • 許可は取れているのか
  • 加工後のデータはどうなっているのか
  • 個人情報は守られているのか
  • etc...

 など、データを提供している医療機関の倫理審査に通る必要があります。


 また、医療の場合は個人情報の塊ですから、個人が特定できる可能性が少しでもあるデータが混ざっていた場合は修正が必要であり、情報部門の方と確認しながら学習材料を選定していきます。


 他にも、様々な協議を重ねてようやく開発に着手することができるようになります。このように、AI開発・研究に携わる人もこういった問題に敏感であることが分かると思います。中にはデータの収集・選定だけで、未だに研究に着手できていないところもあります。



 日本の法律が、AIの登場を想定して作られていないためにこのような問題があるのだと感じるので、今後も改善が必要であることは確かです。

 だからと言って、AI開発を中止することはあってはならないと考えています。この問題は少し複雑ですので、時間はかかるかと思いますが、技術の発展のためにも頑張りたいですね。



 ここで正直な自分の意見を言いたいです。




 反対意見もあると思いますが、一人間として考えを綴ります。


 画像生成のAIは、絵を生成してくれます。

 もちろん、絵を生成するには学習材料が必要です。

 学習材料にもいろいろありますが、写真・イラスト・数値データ(イラストデータの近似データ等)などがあります。


 人間も絵を書くときは、学習材料が必要です。

 人間も、自分の目に映った風景や人間、デザイン集やネットに公開されている他人のイラストを自分の目で見て、模写したりして上達していくはずです。

 分かりましたか?

 人間もAIと同じく学習材料として、多くの著作物を頭にインプットしているんです。


 しかし今の世の中では、AIにはそれが許されていません。

 しかしAIには学習材料が必要です。なぜなら、ニューラルネットワークなど今のAIの仕組みそのものが人間の脳を模して考えられ、作られているからです。

 人間は他人の著作物を模写して、勉強して上達した画力で、新しいシチュエーションの絵を書いて販売することが許されています。

 AIも、著作物の特徴をつかませて、違うシチュエーションの絵を書かせることができます。

 しかし人間が、そうさせません。
 生成AIを利用する人間が悪意のある使い方をするためです。学習材料にしたアーティストに成りすまして絵を売るのも、特定の人間を学習させて悪意のある生成物を作るのも人間なんです。


 力のあるAIが人間に悪意のあるやり方で操られて、AIが批判を受ける。


 ちょっと納得できないです。
 

 AIが学習材料に、歩きながら撮影した写真を使うのも問題になるでしょう。写真に写る人間・建物・風景、それらすべてにおいて、写真に偶然映ったものに対して「AIが〇〇(建物名)を学習材料にしている!」「AIが〇〇(町名)を学習材料にしている!」と叫ぶ人が出てきます。


 この問題はAI開発側だけの問題ではないように思いませんか。

 

 はい。個人的な意見でした。


AIが仕事を奪う

 これは確かにあると思います。
 というか、AI自体がそういうコンセプトで作っているのだと感じています。


 人間がやるには、ヒューマンエラーが多すぎて一生問題が解決しないような仕事があります。

 こういった仕事はAIに置き換わるべきなのです。


 人間が作る機械というのは、昔からそうなんです。


「自分でやるのが面倒だから機械にやらせる」

「人間ができないから機械にやらせる」


 人間がやっている仕事を置き換えるために、技術は発展しているんです。


 AIが人間の仕事を奪うのではないです。

 人間がAIに仕事を奪ってもらってるんです。



 技術の発展はそういうものだと私は考えております。


AIの可能性

 AIには可能性があります。

 この人間社会を、良くも悪くも大きく変える力を持っています。


 AIの発展には夢があるんです。

 私と同じオタク気質の方は、一度は夢見たことないですか?


「ゲーム・アニメの中に入ってみたい。」

「ゲーム・アニメのキャラクターと話してみたい。」


 できるんです。AIなら。


 あの頃考えた夢物語が現実にできるんです。


 これに限らず、人間が見つけられなかった医療の問題を見つけて、不治の病も直せるようになるかもしれないんです。

 過労死する人間を救えるかもしれないんです。

 
 AIは、今の人間に絶対必要な技術だと私は考えてます。

 
 だから、AIの可能性を信じて、これからもAIについて学ぶ姿勢は続けていくつもりです。


おわりに

 昨今のAI開発は、確かに問題だらけです。

 しかし、無くなってはいけない技術だと考えています。

 悪事を働く人間には、何を言っても無駄です。

 人間を変えることが不可能なら、AIのほうを変えなければいけないというのが世の中の意見だと、私は勝手に解釈してます。


 善良な人間を操って悪事を働く人間がいる以上、AIをどれだけ改良しても、悪用がなくなることはない気がします。

 だからと言って、無視していい問題でもないですし、少しでも変えていかなければいけないのは確かです。


 様々な意見があると思いますが、今回は自分の考えを記事にさせていただきました。


 間違った意見なんて存在しないので、皆さんも自分の考えを大切にしてください。


 それでは、最後まで閲覧いただきありがとうございました。

 今後とも、AIに関することをマイペースで記事にして記録していきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。